こんにちは、希望です
今回のテーマは
「利用者に精神薬を使う」です
みなさんの働いている施設、病院には
この人は本当に落ち着かない
対応に苦労している
せん妄などがあって手がつけられない
帰宅願望があって付きっきりになってしまう
といった利用者の方はいますか??
先日X(Twitter)でこんなことを呟きました
今回はこれについて考えていきたいと思います
・『薬を盛る』ということ
・医療の力を借りるタイミング
・介護職自身を守ること
と言ったことを中心にお話ししていきます
それではいきましょう!!
はじめに:『精神薬を使う』ことに関しての抵抗
みなさんは
精神的な疾患が原因で
『薬を使う』ことに関してどう思っていますか??
俗にいう
『薬をもる』ということです
しかしこれを聞くと
・その前に何かできることがあるのではないか??
・薬を使うとその人がその人でなくなるのでは??
・なんでもかんでも薬を使うのはどうなん?
と言ったように
結構マイナスのイメージを持つ方も少なくないかなと思います
私も介護職として
この人はすぐに薬を使った方がいい!!
とは思いません
できる限りのことをしたいと思う気持ちが強いです
そして家族の中には
薬は使わないで欲しい
という人たちもいるのも事実です
確かに精神薬というのは人柄をも変えてしまう力があります
あれほど暴れていた人が一気に大人しくなってしまって無気力状態になる
と言った例もたくさんみていきました
その度に
薬の力ってすごいなあ
と痛感させられたものです
家族としても私たち専門職としても『薬を使うこと』に関しては
やはり抵抗があるものです
ケアでの対応での限界もある?
介護現場では、精神的に不安定な利用者さんに対して、
職員ができるだけ落ち着いてもらえるように工夫をこらして対応しています。
・居室のレイアウトを変えてみようか
・声かけを工夫してみようか
・ケアのタイミングを考えようか
・環境を変えてみよう
などなどいろいろやりようはあります
それを考えることにやりがいもあります
しかし、それでも限界があることも事実です。
例えば、不安や混乱が続く方、会話が成り立たない方に対しては
長時間付きっきりになることもあります。
介護職員は利用者さんに対して誠心誠意対応しているものの
やはり人員や時間の制約がある中では限られた対応しかできないことも少なくありません
施設や病院には他にも数十人という利用者の方がいます
ケアにムラがあってはいけません
他の方にも同じように対応しないといけない中ではかなり負担になってきます
こうした中で、職員が疲れを抱えたままのケアが続くと
利用者さんにも職員にも負担がかかり、双方が共倒れしてしまう危険性が出てきます。
そうなってしまっては本末転倒です
共倒れは絶対に避ける
共倒れのリスクを減らすためには、介護職員の負担を軽減する取り組みが必要です。
現場では、一人ひとりの利用者さんに寄り添いながら
同時に他の方への対応も進めることが求められます。
長時間にわたって特定の利用者さんに付きっきりになることはできません。
しかし、その結果として利用者さんに不安や孤独感を
感じさせてしまうのではないかと悩むこともあります。
ある人のケアに入りながらも
あの人が大丈夫だろうか??
転んだりしてないだろうか?
落ち着いているだろうか?
と気にしながらやるのも結構な負担です
利用者さんの安心と職員の負担軽減
そのバランスの取り方に多くの介護職員が悩んでいるのではないでしょうか。
薬を使わないといけない時タイミングはある!
このような状況を改善するためには、介護職員だけでなく
医療機関や精神的なケアの専門家と連携することが大切です
全てはタイミングです
落ち着かないことがずっと続いている
危険な行動が多々ある
介護職が疲れてしまう
他の利用者に手が回らない
これに当てはまるのであれば精神薬を使ってもいい
タイミングかなと思います
1番やってはダメなのは
薬に頼るのは良くない
介護職の対応でできることは他にないのか
声かけで工夫できることはないのか
という思考のままずっと突き進んでいってしまうことです
その気持ちは大切なのですが、私たちも当然限界がありますし
その利用者自身にとってもいいことはありません
落ち着かないその人の中にも落ち着かない理由があります
その状態を見ると私は辛いものがあります
そして、工夫というのは日頃から私たちは相当やっています
それでもダメな時はあるのです
利用者さんの不安感や混乱を和らげるために
医師や臨床心理士が定期的にケアに関わることで、状態が改善したケースも見られます
薬=使わないほうがいい
ではありません
介護職、その方にとってメリットのある使い方はあるはずです
全てはタイミングなのです
最後に:利用者だけでなく介護職も守る意識を持つ
自分たちを大切にすること=利用者を守る
これは私がこのブログを始めてから
一貫して発信していることです
介護職員は、利用者さんに安心や信頼感を与えるために尽力していますが
その職員自身が心身ともに安定していなければ、長く質の高いケアを提供するのは難しいです
みなさんの職場はどんな感じでしょうか??
- 対応に苦労している
- 精神的な問題を抱えている
といった方はいますか??
その方々の対応に四苦八苦していませんか??
私たちがなんとかしなくては
と苦しんでいませんか??
その苦しみこそが相談するタイミングかもしれません
自分たちを犠牲にするのはやめましょう!!
今回は以上になります
みていただきありがとうございます
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ではまた!!
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