利用者の幸せと施設側の稼働率の関係は?【利用者に選ばれる施設を目指そう】 – 希望の福祉ブログ

利用者の幸せと施設側の稼働率の関係は?【利用者に選ばれる施設を目指そう】

社会福祉士

こんにちは、希望です

今回ですが、施設の生活相談員についての話をしていきたいと思います

約2年間、生活相談員をやってきましたが、その中で、一番何を考えていたのかという点と

その反面で課題だったこと、解決できなかったことは何だったのかについて

話して行きたいと思います

それでは行きましょう!!

相談員で大切にしてきたこと

施設の雰囲気、環境にあう人なのか

私自身は通所施設の相談員をやっていましたが

新しい利用者の申込みがあった際にほぼ必ず見学に来ていただくことをおすすめしていました

なぜなら自分の合うところに行ってほしいと思っていたからです

もちろん施設で働いている身としては当然利用してほしいのですが

実際に利用してもその人に合わなかったら意味がありません

むしろ私にとってもその人にとってもその契約などの時間も無駄になってしまいます

元気な人が、医療ケアの多い施設に入ったところで、その人は楽しめるでしょうか?

また一人の利用者が入るだけで、雰囲気がかわってしまうことが多くあります

変な話にはなりますが、必ず自分の施設に来てほしいということは本心をいってしまうと

あまり思ってはいませんでした

ただ願っていたのは

「この方のニーズにうちの施設があっていればいいな」

ということだったのです

介護職の人との関係を考える

関係といっても色々あります

  • その人にとって介護の技術が追いついているか、
  • 介護職の注意の量が追いついていて枯渇していないか

などです

せっかく新しく利用者が来ても、介護職が枯渇していては、ケアをする方もされる方も幸せではありません

相手をしっかりケアをする前にまずは自分たちを整えないことには始まらないのです

なので、新しい方が利用し始めるときには、介護職の会議の場をお借りして、情報共有を行うようにしていました

しかしこれに気づいたのは相談員を辞める少し前のことでした

もう少し早く気づいていれば、また違った現実がつくれたのではないのかなと思っています

施設経営という現実

以上のようなことをずっとできればこんなにいい施設はないと思いますが、実際はそこまで甘くはありませんでした

実際に定員がもとから足りていなかった私達の施設では、稼働率を上げていくことが必須でした

つまり簡単に言ってしまえば、誰を入れるかを選んでいる余裕などないのです

しかし、運営が安定しなければ、職員の処遇も上向きにはなりませんし、最悪の場合は施設が潰れてしまうこともなくはありません

こうなってしまうと生活がかかっている上では避けなければならないことなのです

自分の思いと稼働率は水と油

わたしが大切にしてきたことは正直利用者を選んでいます

というより選ばせています

施設のいいところも悪いところ(弱点)も説明するようにしていました

きっと今はなおさらそうするかもしれません

なのでやることをやって断られてもなんとも思わなかったです

あとは現場の職員の様子でも判断しています

しかし施設側、法人側は経営も考えなければなりません

稼働率を上げていかないとならないのです

簡単に言ってしまえば”商売”なのです

この2つを比べて見るといかに両極端なのかがわかりますか?

今ならどうする??

仕事なら何でもそうだとは思いますが、自分の思いはあっても、すべてがすべてそのとおりになるかといえばそうではありません

当時はこのギャップを埋められなまま、現在の職場に転職することになってしまいました

しかし今ならどうするのだろうかということを考えたときに

出てきたのがこの2つです

その他に方法があれば皆さんに教えてほしいなと思います

他の施設に比べて絶対的な強みを作る

これがあれば、それを求めた人が集まってきて、方向性が安定します

それによってスタッフにとってもやりやすくなってメリットが大きいのではないかと思います

例えばリハビリであればリハビリに特化した環境、動き方を考える

他にも医療処置が必要な人が多いところであればそれに合わせた業務にしていく、通所であればお風呂のキャパシティーを増やすなど方向性が決まれば

集客する方も、働く方もいいのではないでしょうか?

そしてそれに合わせた人を徹底的に集めます

規模を縮小する

これに関してはあまり現実的ではないのかもしれません

正直経営が難しい、人が集まらないのであれば、思い切って規模を縮小してしまうのも一つの手です

つまりそれに合わせた職員配置、環境にしていく必要がありますが、満床、稼働率という意味では

ハードルは下がります

つまりうちの施設にあっている利用者を選ぶ余裕が生まれます

現場の大変さは変わらないのかもしれませんが、どちらかを叶えるのであれば、この方法もあるのかなと思います

まとめ

このように自分の思いと、施設経営は両極端な部分があります

しかし、その中でもできることはあるのかという話をしてきました

結局はサービスを選ぶのは利用者自身であり、どこにいくかも利用者次第なのです

合わないところにいっても楽しくも、幸せでもありません

そのなかでも私達は求められる側にならなければなりません

いま色々な施設がある中で、私達の施設が選ばれるには何が必要なのか

これをこれからもっと考えていかなければならないでしょう

あなたの施設の売りはなんですか??

ではまた!!

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